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平成29年 年頭所感

レポート

平成29年1月4日 全体朝礼より

社会医療法人青雲会 理事長 川井田 浩

明けましておめでとうございます。この年齢になると一休さんの「正月や冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」まさにその通りだなと気がする年齢になってきました。

さて、我々は毎週理念を唱えます。「何か世の為人の為」。各所属では毎朝この理念を唱えています。理念を唱えるという事は重要なことです。青雲会の理念、私はこれがある限りなんの問題もないという気持ちでいます。というのは、「人の為」、これは我々医療に携わる人は、痛い人、苦しい人、要するに「病気や外傷で困っている人たちを助ける」これがある限りは、我々は人の役に立っているわけです。それから「世の為」とはどういうことかというと、その人たちを助けることによって、その人たちが社会に復帰するわけですが、そうすることによってその人たちが社会に貢献してくれるという三段論法です。ということで我々は人を助ける仕事に従事しています。この仕事に従事しているという事に皆さんは是非誇りを持って、何か世の為人の為という理念を思い出していただきたい。

今一般企業においてこういう理念の無い、ただ利益追求の会社は存亡の危機に見舞われております。東芝は粉飾決算、三菱は燃費の改ざん、それからシャープは利益追求の為だけの過剰投資、ですから理念が無くてただ利益を追求すればよいという事ではありません。あのような大きな会社でも倒産の憂き目を見ています。
この理念をしっかり持った有名な会社は、まず松下電器、松下幸之助さんが「我々企業は、利益追求はもちろんである。利益を追求しないと株主総会で叩かれてクビになります。利益追求はもちろんであるけれども、社会貢献しなければ組織としては存在価値がない」ということを大きく言っておられます。 それから本田宗一郎さん、この人は、自分は技術者だということで、「いい機械、いい自動車を造って、そして多くの人に喜んでもらうのが第一義である。そうすることによって利益を得られる」という事を常々唱えておられたようです。それから、今現在もご活躍である京セラの稲森和夫さん、この人は、「他人を利する、利他の心がないと組織は長続きしない」ということを盛んに言っておられます。他の企業にも利益をもたらしてその利益でもって我々も利益を得るという心。この利他の心、私が鹿児島大学柔道部に所属しているころは、利他共栄、人に利益をもたらしみんなで栄えよう、頑張ろうという歌詞がありますが、それを思い出しますけれども、要するに人の役に立つという事が一番重要だということを多くの人が言っております。

これは、昔、ソクラテス・プラトン・アリストテレスという哲学者達の時代、それから古代ローマ帝国ハドリアヌス、それからマルクス、アウレリアヌス、この人たちはやはり言っていることは、いかに世の中の為に貢献するかという、この二人の皇帝の時代は、非常に世の中が安定していたそうです。理由は、利益追求、要するに領土を広げるだけ広げるという野心もあったのでしょうが、それより世の中を平和にしようという気持ちが強かったからでしょう。

皆さんが、この青雲会に所属することでどういう事を考えればよいかという事を申し上げますと、自分が大好きですからやはり人の役に立つというのはなかなか難しいことです。だけどそれをやってこそ、この年になると人生に満足感が出てきます。ですから自分の為ではあるのですが、やはり人の役に立つという事を忘れないで業務を行っていただきたい。

シェークスピアの4大悲劇、マクベス、リア王、ハムレット、オセロー、このマクベス、この人は、非常に強かったそうです。なぜ強かったかというと、ある魔法使いの老婆に森が動かなければお前は絶対に負けないというサジェスチョンを受け奇妙な自信を持っていたからです。要するにそういう信念です。そうしたら敵はなんであんなに強いんだという事で不思議に思っていたところ、ある筋から、そういう魔法使いの言葉に全兵隊が洗脳されていてそれで強かったんだという事がわかり、それなら森を動かしてやろうという事であちこちから木を切って、兵隊に木をかざさして、あたかも森が動いたかのようにしたそうです。そしたらみんなの士気が急に落ちてしまってマクベスは戦いに負けたという話です。私は、このマクベスの森が動かない限り負けないというこの精神、青雲会は何か世の為人の為という精神がある限り落ち目になることは無いだろう、この組織はこれがある限り絶対に強いんだという気持ちで組織を運営しているわけです。

青雲会は一昨年社会医療法人化しました。社会医療法人化という事は、税金の免除があります。法人税は免除。固定資産税は減免。ですからこの組織に利益が蓄積されるわけです。いわゆる準公的病院としての格付けになります。 しかし、これをすることよって、私は自分の持ち分は全て放棄しました。組織は作ったけれども私の物ではなくなってしまったという事です。ですからこの組織は、最初の理念に基づいた行動をより一層しやすくなるという事です。

この病院に移転した時に8億を機械設備に投資しました。2年前にそれが 返済できたのですが、またこの2年で、既に4億の医療機器への投資を行いました。こういう事を今後もずっと続けることになるのでしょうが、それでも、これはこの組織の能力を高めるためには絶対に必要な行為であるということでやっているわけです。それから、職員の昇給について、7年前の移転したころからするとすでに人件費が2億ほど膨れ上がっています。これも皆さんの士気を高めるために行っています。要するに腹が減っては戦が出来ぬということです。皆さんがとにかく気持ちよく、さあ人の為に頑張るぞと思っていただけるようにしています。ですからこれから青雲会は、いろんなことに挑戦しそして経験し、より一層先に進むような組織になってほしいと思います。組織が挑戦するという事は皆さんが挑戦するということです。皆さんが新たなことに挑戦する、要するにパラダイムシフトを常に頭に入れて、改善案をどんどん提案していただいて、そしてそれを実行することによってこの組織は前に進める。それによって失敗したらあれはダメなことだったと反省する。これが経験。 こういう経験を積み重ねまた挑戦し、そしてどんどん前進させるということが重要じゃないかと思います。今年1年間いろんなことに挑戦し、そして、やはり人の役に立つというそういう組織にますます成長させていきたいなと思います。

皆さんどうぞ一生懸命に頑張ってください。私も頑張りたいと思います。今年一年どうぞよろしくお願い致します。

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