診療科紹介
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠中に呼吸が止まり、それにより日常生活に支障をきたす病気です。
多くは空気の通り道(気道)が塞がる又は狭くなることで起こります。
睡眠時無呼吸症候群は、日常生活を脅かす病気ですが検査で発見でき、効果的な治療法があります。
主な症状は…
- いびきをかく・睡眠中に息が止まる・日中の眠気・寝汗をかく・寝相が悪い
- 夜間頻回にトイレに起きる・倦怠感・頭が重いなどがあります。日中の眠気のため交通事故や災害事故を引き起こす危険性が高くなります。
無呼吸を放置した場合の合併症に
- 高血圧・糖尿病・心不全・心血管障害・夜間の突然死
- 脳梗塞・認知障害・発育障害などがあげられます。睡眠時無呼吸症候群は正しい治療を受けることで日常問題なく生活できます。
睡眠時無呼吸症候群の検査(PSG検査)
睡眠時無呼吸症候群の検査(PSG検査)には2つあります。
1.自宅でできる簡易検査
睡眠時無呼吸症候群の可能性がある方が対象。
自宅に機器を持ち帰り、一晩機器を付けて寝ていただきます。
この結果では診断には至りませんが、無呼吸低呼吸指数(AHI)が40以上で症状が明らかな場合は診断可能です。
※無呼吸低呼吸指数(AHI)とは睡眠時無呼吸症候群の重症度を表すものです。
2.一泊入院して行う精密検査
簡易検査でAHIが40未満の方が対象。
簡易検査と同様に一晩機器を付けて寝ていただきますが、簡易検査よりさらに詳しい検査を行います。
この検査の結果で睡眠時無呼吸症候群と診断されます。